第26号01年09月28日
下町昔話・・・・・夏の終わり
何でも終わるのは寂しいものですが、
夏休みの終わりが近づくと楽しかった気分が半減します。
そう、宿題です。
何であんなものがあるのかと思うのは
皆さんも経験のあるところですよね。

親も毎度の如く、「宿題はどうしたの。やったのかい?」
子供は子供で、「帰ってからやるよー!」と、飛び出します。
いつの時代も変わらない夏の終わりの風景です。

絵日記なるものには、閉口した覚えがあります。
日記だけでも思い出すのが大変なのに、絵までです。

先ず天気の記録ができていない
これは、新聞を引っ張り出して写します。
ところが、昔は新聞紙と言うのが結構お役立ち物で
物を包む、部屋の掃除では新聞紙を濡らして、ちぎり撒き
それから箒で掃くなんていうのは何処でもやっていましたし
子供自体が新聞紙でいろんなものを作って遊んでいましたから
日にちが揃っていたためしがない。

近所の年寄りの家に探しに行ったり、友達に聞いたり、
天気の記録だけでも大騒ぎです。

まして絵を書くなんぞというのは大変です。

「朝起きてラジオ体操へ行きました。
ご飯を食べてから、お昼まで宿題をやって(嘘です)
お昼ご飯の後は友達と公園に遊びに行きました。
妹や弟の面倒を見ながら(これも嘘ですねー)一杯遊びました。
夜は縁台で西瓜を食べながら花火をして、それから寝ました。」

こんな調子ばかりの日記ですから絵の材料もすぐにねた切れです。
今のようにイベントがたくさんあるわけじゃなし
あちこち連れて行って貰えるわけでもない。

ひと夏分を一度に書くわけで
ラジオ体操の絵も最初は、結構、人をたくさん描いてましたが
段々、人数をたくさん描くのがめんどうになり、
一人きりの体操になっていきます。

そのうち、スペース一杯の西瓜、スペース一杯の線香花火
スペース一杯物ばかりになってしまいました。

先生に、そうかラジオ体操は皆来なくなっちゃったのか?
そう言われて下を向いてしまった事がありました。

それでも遊びに出ることをパスした訳ではないので
親の目を盗んでは遊びに出てばかりいました。
最終日近くになると大車輪、結局は間に合わないものも出てきます。
そう言う時に子供が真っ先に考えるのが、
なんて言い訳をしようか、ばかりです。

このお盆休み、今年の暑さの中を歩いて
昔の夏はこんなだったなーと思った事があります。
車が少なく、あまりの暑さに人が出歩いていなかった。

じりじりと差すように暑い昔の夏の
シーンとした静けさを思い出しました。

盆と正月は比較的静かになる東京ですが、
今年の暑さで、子供の頃の静けさを思い出すなんて
一瞬のタイムスリップでした。