第29号01年10月17日
下町昔話・・・・・ア○狩り

戦後の混乱末期でも、共○党員への警戒が強かったようです。
ご近所に子供のいないご夫婦がいて、ご主人が共○党員であった。

ご近所付き合いも良く、子供にも優しいとてもいいご夫婦でした。
ある時からそのご主人が長屋からいなくなった。
奥さんは相変わらずに子供達にも優しく、
絵を教えてくれたりしていた。

度々刑事が張り込んでいたり、聞き回っていたという
大人達がひそひそ話していたのを想像するに、警察へ連れていかれたらしい。
近所の人も一時そんな話をしていたが、その奥さんはいつも通り。
すぐに、皆もいつも通りに暮らし始め、元通りに付き合い始めた。

家の両親も絵を習いに言っては駄目とか、
付き合わないなんて事は言いはしなかった。
ア○狩りなんて言葉が出たりはしていたが、言葉だけの事で
遠巻きにして噂するような事にはならなかった。

奥さんの性格からか、引っ込んでいるような人ではなかったが
数年後にやっとご主人が帰ってきた時は、とても嬉しそうであった。
近所の人たちも快く迎え、ホッとしていた。
髭を生やして帰ってきたご主人は、照れくさそうに子供達の頭を撫でていた。

それからはお二人でよく出かけていた。
がっしりした体格のご主人の隣を
小柄な奥さんが見上げるようにして話しながら
いつもニコニコして子供の頭を撫でていく。

後には共○党の幹部になったそうです。

今では考えられない事ですが
今回の事件でテロ集団の話や、
戦争になるという話を聞いていて思い出した弾圧。
アカ狩りとは時代を遡る言葉ですが、戦後まで残っていた。

これから先の地球、世界はどうなるのでしょう
またの戦争で、自然破壊、環境破壊が進んでいくのでしょうか。
せめて子供が夢を持てる世界になって欲しいです。