| ■第57回 『江東・住まいフォーラム21』 |
| 03年02月15日 |
- 江東区って23区の中で一番マンションの数が多いんです。知ってました？
- その数は600もあるそうです。何棟もあるような大きなマンションもありますから、世帯数で考えると相当な数ですよね。
- さて、マンションには住人たちで作った管理組合ってありますよね。その管理組合に所属する人達の中でも江東区の分譲マンションの人達のみでつくられた団体があります。「江東・住まいフォーラム21」という団体です。何度か私もそこにお邪魔した事があります。今回はその団体のお話です。
- この団体って非常に活発に動いてるんですよ。会議なんかに出てもとてもレベルの高い話をしています。その話題の豊富さにはちょっと驚きますね。
- 最近、ピッキングの被害って多いですよね。そうすると防犯の話をします。マンションが老朽化してくれば配水管などが傷んできますよね。改修工事の話をします。ペットの鳴き声やピアノの音がうるさくて苦情が出てきますよね、対処の仕方を話し合います。そういった話題を法律からの観点も含めて考案します。
- マンションの価格や管理費の価格のデータベースを作ったり、優れたマンションと交流をもって、そこへ見学会に行ったりもしてます。
- まあ、マンションに住んでる以上、当然出てくる問題でしょうけど、聴いてるとその内容の濃さにはビックリしますよ。
- まあ、賃貸ではなく分譲って事もあるからなんでしょうけどね。何千万円もの大金をつぎ込んで買ったものですから、やっぱり真剣になりますよね。自分の家だから意識も高くなります。ただ住んでるだけじゃないって事ですね。
- でも、まあそういった事を差し引いてもレベルは高いですね。
- ただひとつ気になったのが、メンバーの年齢層がけっこう平均的に高いってことですね。分譲って、頭金を作るにしても若いと金銭的に余裕がないですからなかなか買えませんものね。そのなかでも特に管理組合となると、古くからいる人とかしっかりした人ってことになるんでしょうね。そうするとやっぱり平均年齢は高くなっちゃうんでしょうね。でも若い人の意見ってのもけっこう大事な時ってありますよね。
- そして、逆にふと思ったことがあります。この人達はみんな管理組合にはいってる人達です。はたして一般の住民も自分の住居に対してそんなに高い意識を持っているんでしょうか。マンション内で各種の説明会なんかを開いても集まるのは限られた人だそうです。高い買物ですからねえ。なにかあった時の自己防衛手段は持ってたほうがいいような気がしますねえ。
- この団体が年に2回、江東区の分譲マンションの管理組合を集めて交流会をやっています。100位のマンションの方が集まります。
- あるマンション管理士（こういう国家資格が去年あたりできたそうです。取得するのかなり難しいそうですよ）の方が言ってました。この手の交流会でこんなに人が集まるのは江東区ぐらいだそうです。
- 江東区のマンションの数は先程も書いたとおり600ぐらいあります。その中には分譲も賃貸もありますから、100というのは相当なパーセンテージですよね。
- さて交流会の内容はこんな感じです。
- ある管理組合の方を講師に招いて講演会を開催した後、分化会と称してグループ分けをし、いろいろな事に関して討議します。
- この討議もレベルが高いです。
- 管理会社や建築会社への接し方から始まって、管理会社では任せられないなら管理組合そのものを法人扱いしてしまおうという話。過去にそういったことをやったマンションはどうなったか。果ては、いっそのことＮＰＯを取得してしまおうなんて話まで…
- でも、私が一番印象的だったのはルールを守らない人達への対処の話でしたね。管理費を絶対に払わない人への対処。飼ってはいけないペットを飼う人への対処。
- 最終的には法的手段をとったマンションもあるそうです。それに関する法律の話などもします。本当にみんさんよく勉強しています。
- でも訴訟は本当に最後の手段だそうです。玄関は違ってもやっぱり同じ建物に住んでいますからね。できるならいがみあいたくないですよね。なるべく話し合いで解決するそうです。
- マンションって1つの町みたいなものなんですよね。コミュニティの中で生活してる以上、我慢や譲り合いも大切になっていきますよね。
- 「ルールではなく人情」こんなところがいかにも下町のマンションって感じですよね。
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