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元さんのとっておき
■第98回『清澄白河で酔っ払って』
07年01月15日
もともとローカルな内容ですが(あたりまえか)、今回は新年早々いつもに増してローカルな話題です。

例えば、あなたの家の最寄駅が森下、もしくは浜町、菊川だったとしますね。
そして時節柄、新年会なんかも多いことですし、ある晩、六本木あたりで飲んでご機嫌に酔ったとしましょう。
昔は六本木ってところはここら辺からだと出向くのに交通の便がいいとはちょっと言えない場所だったんですけどねえ。今なら大江戸線一本で帰って来れますから、終電に間に合いさえすれば地下鉄を使って帰宅しますよね。
そこで大江戸線に乗って帰りましょう。
ところが大江戸線の終電に近い電車って、森下の1つ手前の清澄白河が終点ってことが多くなっちゃうんですよ。
なぜ清澄白河が終点かっていうのは以前書きましたので(第36回 『広大な木場公園』参照)省きますが、夜遅い時間帯だと本数も減りますので、たった1駅のために、その先まで行く電車を長時間待たなければならないことになります。
そこで次の電車を待ってる間の過ごし方をひとつ、お教えします。

大江戸線の清澄白河って駅はホームが2つ並んでて、その外側がそれぞれ壁になっています。その両方の壁には壁画というか前衛芸術っぽい金属製の彫刻が施されています。
けっこうこの駅ができた当時は宣伝してましたので、ご存知の方も多いかもしれません。
これがじっくり見ていると飽きないんですよ。うーん、酔っ払ってると特に楽しめるかもしれない。
ホームにある説明版によると、このアートは「20世紀文明の化石」という作品だそうで、20世紀に生産された工業製品のスクラップを使用してつくってあるそうです。
意味としては、ビックバンに始まる宇宙誕生、太陽系の形成、日本列島の誕生、日本の首都東京の進展、未来の展望などをイメージしているんですが、その様子が2枚の壁を使って順番に描かれています。
宇宙規模にまで視野を広げて世の中の歴史を表現してるって事なんでしょうかねえ。
このアートをね、ここの部分はいつの時代の何を表現してるんだろう、なんてことを考えながら見てると、10分や15分すぐ過ぎてしまって、けっこう時間がつぶせるんですよ。

でもどうしても早く帰りたいって人には、他の方法があります。まあこれは簡単なことなんですけどね。
実は森下駅、清澄白河駅の間の距離って東京の電車の駅では一番短いんだそうですよ。
まあもっとも都電なんかはその対象には入ってないんでしょうねえ。
さて、江東区っていわゆる0メートル地帯で海抜より陸地が低いから、川を渡るための橋って太鼓橋にして架けざるを得ないことが多いんですね。だから、橋の上から町を見下ろせる場所ってけっこうあるんです。
そして、清澄白河の一番北の出口ってほとんど小名木川の護岸に位置してます。駅を出てちょっと歩いた高橋の上から見渡すと、ご多分に漏れず向こう側の森下方面の町が見えるんです。しかも、森下駅まで見えちゃうんですよ。
まあ、それぐらい近いってことです。
つまり、次の電車を待つのが苦なようなら、東京で一番短い区間だし、歩いちゃえばってことですね。

まあそういう訳で、今回は森下駅近辺の人にしか得にならない情報でした。
あ、ところでもうお気づきかと思います。はい、そうです、今回の話、ほとんど私の実体験が元になっています。ははは。

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