てにす、テニス、Tennis!

第2セット 『久しぶりの対抗戦』02年7月12日


 「朝倉がテニススクールに通い始めたらしい」、「テニスが丁寧になった」、「一体、何があったんだ?!」と騒がれること約1年。
そうです、「テニスを始めて23年」してからようやく気付いたんです。テニスには、やはりゲームの戦略を覚えて、“試合に勝利する喜び“もあるんだと。

 この(毎週日曜午前のテニスの)集まりが始まって、早くも8年。
最初は日頃の運動不足の解消が目的でしたが、チームの中で一番上手な下村氏が試合担当となってくれて、草トーナンメントの申し込みをしてくれるので、人数を集めて出場するようになったんですね、でもいつも毎回負けてばかり。2チーム作ったら、敗者復活戦で互いに対戦したりして、「これじゃいつもの練習と同じじゃないか〜、うぉ〜」と悔しい思いをするも2日で忘れることを数年繰り返す内に、さすがにたまには試合に勝ちたいなぁ、と思うようになりました。それからは初心者を対象とした草トーナメントを探しては、申し込む日々。

その内に段々と上達して、ついに1回戦のみならず、2回戦、3回戦と勝ち進む大会も。。。いや、人間は成長するものです、はい。

そんな、「チーム朝倉(T-freak)」が今度は対外試合の申し込みを受けることとなりました。
始めての対抗戦です。場所は、「二子多摩川スポーツセンター」、日時は「2002年7月6日」どうなることか。

 当日は、梅雨の間の晴れ間が広がり、最高気温32度の猛暑、かつ湿度80%はあるんじゃないか、と思える蒸し暑さ。
女性陣は、いつもより念入りにUV対策を施して、ゲームが始まりました。

試合は全部で、12回、男子ダブルスが2つ、女子ダブルスが2つ、ミックスが4つに初心者ミックスが4つという内容。
初心者ミックスを含めない8試合の勝敗で、「コート&ボール代金」を賭しての戦いが始まりました。

6試合終わったところで、3勝3敗。ゲーム数は圧倒的な劣勢なので、試合数で勝てなければ負け。
残りは、「女子のナンバー1のダブルス」と「(朝倉の出る)男子のナンバー2のダブルス」。

女子ダブルスが始まった。

 こちらの女子、坂口、岡部は、チームの中でも男子より上手い2人だ、誰が来ても勝てるだろう、と思った、のもつかの間、相手チームのコートでは、身長170cmはあろうかというガリバーの様な大柄な女性が、ひとめで運動神経の良さが判るステップを踏んでいる。練習が始まった。まずい、見た通りの腕だ、上手い。とても勝てそうにない。

しかし、これを落とすと、最後の試合は6−0で勝たない限り、勝利はない。しかし、ここを勝つと、自分の試合に勝敗の全てが委ねられる、、、勝って欲しいような負けて欲しいような、と訳の判らない弱気な思いで、応援していると、
「おぉ、何と4−3でリードしているではないか!、しかも次がサービスゲーム。。。こ、これはもしかして。。」、我々の女子は2人とも150cm程度と小柄、小さくても強いんだということを見せてやれ」とばかりに応援に力が入る。「キープした!、5−3だ!」歓喜の声があがった、もう既に大分前から隣のコートは空いているのだが、全員がこの、「ガリバーに挑む挑戦者ガンバの試合」を見つめている。あと1ゲームで勝利、というところが、なかなか勝利の女神は我々に微笑んではくれない。ともする内にサービスゲームはあっさりキープされてしまった、これで5−4だ。でも次は岡部のサービスゲームだ、恐らく最後のチャンスだろう、これを落とせば次はガリバーのサービスだ、これまで全部ほぼストレートで取られている。ここで冒険するしかない。でも2人とも緊張している、何か言ってあげるのが、声を掛けてあげるのがいいのだろうか。でも、リズムを変えたくはない、未だ勝っているんだ。今までは全て取っている岡部のサービスだ、このゲームはもらった。「コード代は幾らだろう?」とにやけたのがいけなかったのか、3ポイント連取された、天を仰いだ、ガリバーのスマッシュミス、神様が少しだけチャンスをくれた、ここから、、と誰もが思ったが、次のポイントはあっけなく相手のボレーが決まってしまった。終わった、でも良く頑張ってくれた。白熱した、見せ場の多い、とても面白い試合だった。

幸か不幸か、次の男子ダブルスは、とても力が抜けた試合となった、腕前はほぼ互角、6−0で勝てる訳はない、であれば、敗退しかない、この吹っ切れた気持ちが良かったのが、接戦を制しての6−5の勝利、でもこれは、下村のおかげか。

8試合終わって、結果4勝4敗、試合差「6」。接戦であったが、我々にとっては惜敗という結果で終わった。
が、是非またやりたい、と思えるいいチームだった。次は10月に対戦の予定、今度のコラムには乞うご期待!