真穂の したまち色えんぴつ



◆1◆ ゆかたを着て
2001.10.18
 ここ何年か、浴衣が流行っていますね。皆さんは今年の夏、浴衣を着ましたか?又は、浴衣の女の子とデートをしました? お店でも手に入れやすい値段で、浴衣や帯のセットを売っているし、見て歩くだけでも楽しかった夏。柄は古典ものあり、デザイナーものあり、フェミニン風ありで、洋服を選ぶのと同じようにいろいろ選べます。(自分は、古くからあるような濃紺に花がぬいてあるようなのが好きだな。) 帯もあらかじめ形の出来ていて着やすい簡易帯だったり、ミニスカートのように丈の短い浴衣もあったりして様々に。

 今年の夏は、久しぶりに浴衣を出してきて、着てみました。出してから気がついたんですが、お気に入りのは虫食いにあってしまって(ガーン!)、母のを借りることにしました。柄がちょっと渋くて、大人のオンナ向けだけれど、帯を少し「若めな物」にすれば、まあいいか、って。
 そして、新しく買ったものもあります。日本橋三越の浴衣コーナーに行って、帯と色をそろえて、下駄を新調。このデパートの浴衣コーナーには初めて行ったのですが、自分の予算と希望の柄を言うと、店員のお姉さんが親身になって商品を探してくれて、とても気持ちよくお買い物ができました。 紺色の鼻緒に、オレンジ色のとんぼがたくさん飛んでいるシンプルな下駄です(\6,000也)。甲高なわたしの足に合わせて、鼻緒もできるだけ出してもらって。(鼻緒ズレほど悲しいものはありませんから!) 呉服商出身の三越だけに、信じられないほど高価な着物や和風小物売場の中にあって、ちょっと入りづらかったんだけど、行ってよかったです。

 さて、浴衣を着てどこへ行ったかというと、友人の提案で「浅草そぞろ歩き」です。 花火でも盆踊りでもない時に浴衣を着て、浅草を歩くなんて、そんな「らしい」ことって、長年下町に住んではいるものの、実行したことがなかっただけに斬新な企画。 女の子6人で、着慣れない浴衣姿で、雷門に集合してわいわいと境内へ歩いていきます。 通りすがりのお節介なおじちゃんに、「浴衣ってえのはなあ、もっと衿をぬかなきゃ格好悪いんだよ。」と教えられたり、たくさんの外国人の方たちに「一緒に写真を撮って!」って頼まれたりしながら(サンバカーニバルの翌日だったみたい。あの写真、いろんな国で現像されてんだろうなあ。ちょっと照れくさい。)カラコロと歩いて行きます。
 浅草寺でお参りをした後は、甘味処で冷たいかき氷を食べて、川を渡ってビールを飲んで、暗くなったら川縁で花火をして・・・と、満腹満足な一日でした。普通にしてても楽しいんだろうけれど、「浴衣を着てる」ってことだけで、特別に、なんとなく余計にウキウキしてしまう。

 あまりに楽しかったので、来年はぜひ浴衣で盆踊りに行こう!って、もくろんでいます。