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元さんのとっておき
■第40回 『昔ながらの駄菓子屋さん』
02年04月20日
今回は駄菓子屋さんの話です。
ところで駄菓子屋さんって下町限定のものですか?
一応、下町関連の話をしているので、そうでなければ、下町特有の話ではなくなっちゃいますね。でも、山の手に住む知り合いは皆見たことがないというので、やっぱり下町特有のお店なんですかねえ。
まあ、でもどっちにしろ駄菓子屋さんって、イメージは下町だからいいのかな。

最近、駄菓子って、ブームなんだか知らないけど、意外と購入できる場所って多いですね。コンビニなんかでも売ってるし、ちょっと雰囲気のいい駄菓子専門店なんかもあったりします。
懐かしさからそういった所で買ったりすることもあるんですがどうもああいう所はいけません。
やっぱり、店の雰囲気ってのも駄菓子を買う時の要素にあるんでしょうねえ。どうも雰囲気がよすぎるんですよねえ。
やっぱりしもた屋みたいなところに雑然と駄菓子やおもちゃが置いてあって、奥の方に欲深そうなおばあさんが座っていないと感じがでませんねえ。
ついでにその奥の座敷で近所のワルガキがもんじゃなんかつくって食べてたら、それこそって感じですけどね。
そういったお店って、もう本当に見ませんねえ。

確かに昔からやってる駄菓子屋さんで健在のところってあることはあるんですよ。
錦糸町なんて駄菓子の問屋があったせいか、よく見かけます。でもそういう店も変にきれいになっちゃってて趣きがないんですよねえ。店の人も、おばあさんというよりおばさんがやってて(2代目なんですかねえ)、どうもあの昔ながらの駄菓子屋さんとは感じが違います。

さて先日、亀戸天神公園の前で、そんな昔ながらの駄菓子屋さんをついに見つけました。
やっぱりコンビニなんかとは全然違います。
売っているものも製造元は同じ所なのかもしれませんが、何かが違います。
売ってる商品は、ビニール袋になんか入って今風にきれいに包装なんかしてません。問屋から買って来た時の紙箱、そのままで並べてあります。紙箱の上蓋だけはずしてあって中から好きなものを買っていけって感じです。もしくは昔ながらのガラスのビンにはいってます。みんな手づかみです。
そして、コンビニではお目にかかれないようなものも売ってましたね。
やっぱり「くじ」ですね。紙の箱に穴をあけると賞品がはいっているやつ。
おもちゃではゴムをまいて飛ばす飛行機、中にバネがはいっていて刺すとひっこむ剣。
なんか妙になつかしく、幸せな気分になれた日でした。また機会があればいってみたいと思います。

でも私が知らないだだけで、昔ながらのたたずまいの駄菓子屋さんって、まだけっこうあるんですしょうかねえ。
あっ、やっぱりお店の人はおばあさんでしたが、やさしい人のよさそうな方でしたよ。

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